牡丹江だより　 　気苦労人　

近況報告�A13／４／５　　中国のお役所仕事

　黒龍江省で仕事をしていますが、観光ビザで入国（２週間の滞在）し延長申請をしながら仕事をしています。
この延長手続きがものすごく大変で中国的です。
中国の全ての人は各地区毎の派出所に登録されています。
　
　観光ビザの延長をするためには、派出所に登録されている人の日本でいう住民票を持った人の紹介が必要で、特に私の様な中国人の知り合いがいない人は特に厳しい制限があります。
　先ず３０，０００元の銀行預金（日本円で４５万円）をもっていること。そして紹介者がいることが条件となります。
（預金も紹介者も全て会社が手続きしてくれる。　預金通帳も３０，０００元を入金し預金通帳を作ったらすぐにコピーをしコピーが終わったらすぐ３０，０００元を引き出す）
　
　派出所でいろいろな書類を作成して、そこで終わるのではなく、今度はその町の公安局（日本いう警察）に申請にいきます。公安局の入り口にそこで働く人の担当毎の顔写真が貼ってあり、延長手続きを担当する人は一人で他の人は手を出しません。
　従って、その人が不在な時は、その日の手続きはできません。翌日出直しです。又その人が会議で不在な時はその人の会議が終わるまで待たなくてはなりません。いつ終わるかは本人しか判らず、ひたすら待つしかありません。
　
　隣に座っている人が暇でも、絶対手を出しません。中国は男女同権な社会かもしれませんが公安局の中にも多くの女性が午後は別の仕事が有るので受付できません。と言われればその日の手続き申請は終わり、再び翌日出直しです。
　
　翌日朝早く出かけます。朝８時仕事開始ですが、日本で言う朝のミーテングで８時４５分頃終わるのでその間、ずっと待っています。いると思って待っていたら実は出張で不在です。と言われればその日は終わり、そんな訳で毎回延長申請は２日〜３日ほど費やします。
　
　なんと生産性の低い事かと、つくずく感じるのと、手続きを優先してもらうために袖の下が無くならないのが良く判ります。